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レース予想

G3開設71周年記念競輪 岸和田キング争覇戦in和歌山

2021年1月9日(土)~2021年1月12日(火) 開催

更新 : 2021年1月5日

S級戦 展望
POINT

「松浦が新春Vへ突き進む!
    GP覇者・和田の強襲逆転も」

中村隆之(テレビ和歌山)

例年この時期は和歌山記念で盛り上がるが、今回はオレンジバンクを舞台にした岸和田記念〈岸和田キング争覇戦〉で新年西日本最初のグレードレースが幕を開ける。
S級S班9選手のうち、守澤太志、和田健太郎、松浦悠士の3選手が参加予定。特に、昨年末のKEIRINグランプリを制し賞金王に輝いた和田と、安定した成績で賞金ランキング2位だった松浦のパフォーマンスが注目される。
優勝候補筆頭は松浦悠士。かつての自在性重視の走りから、自力メインのオールラウンダーとして超一流選手に。昨年6月の高松宮記念杯は脇本雄太に及ばず3着惜敗も、8月のオールスターではラインの力を得ながら脇本との壮絶な踏み合いを制し、自身2つ目のG1タイトルを手にした。先のグランプリは3番手からの捲り返しが決まらなかったが、横の動きを織り交ぜながら前々に攻める競走を展開。当地はS級初優勝や4年前の単発レースV、また前年の和歌山記念を獲るなど印象が良いはず。得意バンクで2021年の好スタートを切っていくか。
昨年は高松宮記念杯で決勝2着に入るなど、獲得賞金上位でKEIRINグランプリ初出場を果たした和田健太郎。その大一番では郡司浩平マークから冷静に進路を探り、空いた内のコースを伸びて栄冠を勝ち取った。ターニングポイントは2019年初戦の和歌山記念の前検日。報道陣に自力を含めた戦法へ再転向することを宣言。ビッグレースでの実績を重ね、その後自力回数は減っていくも、追い込み選手として地位を固めていった。松浦同様、和田も和歌山バンクとの相性が良く、これまでF1開催で2度優勝している。和田真久留らとの連係からグランプリ王者の底力を示す。
昨年は3月のウィナーズカップ準Vで弾みをつけた守澤太志。後半はオールスター、寛仁親王牌で優出。F1で計5回の優勝と、着実に賞金を積み上げていき、ランキング9番手で滑り込んで初のグランプリ出場を果たした。グランプリでは最終3角9番手ながら、縫うように伸びて4着まできた。当所では10年前の和歌山記念でS級初勝利を挙げ、F1で捲って優勝したことも。縦横の激しい立ち回りで、2016年6月久留米に続く通算2度目の記念優勝を狙う。

*:直近4ヶ月
選手名 登録 級班 競走得点 決り手 BK
(数)





守澤 太志

96 秋田 SS 116.21 2 2 5 1 2

和田 健太郎

87 千葉 SS 117.61 0 0 7 5 0

松浦 悠士

98 広島 SS 119.15 1 9 2 1 7
POINT

「古性〝キング〟譲らぬ
    完全復活見えた浅井の凄脚キラリ」



上記の3選手をはじめ、輪界上位で活躍する選手らが斡旋され、楽しみな開催となった。ラインの戦力を比較しても、実力拮抗の様相だが、中でも浅井康太や竹内雄作をはじめ走法異なる多彩なメンバーが揃った中部勢、古性優作ら大阪勢が大挙する近畿勢は強力と言えそうだ。それでは、北から順に有力選手を見ていこう。
はじめに、北日本地区。SSの守澤太志に、小松崎大地と伏見俊昭の福島コンビ、それに着がまとまってきた阿部力也らが主力。小松崎は昨年ビッグヒットこそなかったが、捲りの威力はトップクラス。直前にはいわき平F1を走り、決勝2着だった。実績者の伏見の伸び脚も健在。阿部はF1、G3で好成績を収め続けている。
次に、関東地区。杉森輝大は昨年後半、オールスターと競輪祭で相次ぐ落車負傷。状態が気になるところだが、前々に機動力を駆使して活路を見出すか。芦澤辰弘は和歌山開催だった昨年6月の高松宮記念杯優出が記憶に新しい。以降も大崩れなく、手堅いマーク運びを見せている。池田勇人はF1でコンスタントに決勝に乗っている。今年は再びグレード戦で結果を出したいところか。金子幸央は前期A級でV9と無敵の強さを誇り、特進でS級へ返り咲いた。勢いそのままにスピードを発揮するか。
和田健太郎がGPチャンプとなったことで勢いづく南関東地区。今節は和田真久留が快速脚を飛ばし、ライン上位独占を目指す。昨年は小田原記念でV。同県同期同級の郡司浩平がG1タイトルを先に獲り、次は自分がという思いは強いはずだ。タイトルホルダーの海老根恵太や気力衰えぬ渡邉晴智らが後位でチャンスをうかがう。若手では111期の望月一成が先行でアピール。和歌山バンクではちょうど1年前のG3でS級初勝利を含む3連対と名を売った。
今シリーズ、戦力十分の中部地区。追加参戦の竹内雄作が先陣を切る。昨年10月の京王閣記念で通算300勝を達成。今節も冷たい風を切り裂いて、航続距離の長さを見せつける。川口聖二は昨年10月の寛仁親王牌でG1初勝利。キレのある捲りをはじめ、メンバー構成に応じて戦法を使い分ける。復位を期す浅井康太。昨年もグランプリ出場を逃したが、先月の別府記念で通算400勝を果たすなど1着を量産。また、G3で4回、F1で3回の優勝を遂げた。峻烈な立ち回りで2021年の走り初めを飾るか。笠松信幸は8月の函館G3と、12月の佐世保記念で決勝進出。近藤龍徳も9月の向日町記念と2場所前の千葉記念で優出している。ラインで目標に続き、援護に徹しよう。
近畿地区も大阪勢が9人斡旋されるなど層は厚い。そんな中、期待のホープ・寺崎浩平がラインの先頭で躍動しそうだ。昨年、デビュー1年目ながらS級へ駆け上がり、8月のオールスターでは準決勝まで進んだ。出脚痛快なカマシで他派を叩き切る。寺崎同様に鋭く仕掛ける福永大智も楽しみな若手。当所はS級1期目だった前期にF1で4度も走り、感触を掴んでいる。気鋭陣を足場に古性優作が2度目の岸和田記念Vへ。昨年はオールスターと競輪祭で決勝入り。G1戦線でも脇本雄太に次ぐ近畿勢の中心的選手になってきた。年頭から敏捷性を発揮し、タイトル獲得への布石を打つ。稲川翔も昨年は2つのG1で決勝進出。競輪祭決勝では古性と連係し、3着に入った。岸和田記念に関しては決勝2着があるものの、まだ優勝がなく、気合いは増しているだろう。追い込みスタイルで頭角を現してきた神田紘輔、こちらはビッグ出場の常連になりつつある。パワフルな中西大、一発が魅力の伊藤信、俊敏に自力型を盛り立てる村田雅一も気になる存在だ。
かわって、中四国地区。特選スタートは松浦悠士のみとなりそう。同県の吉永好宏や西岡拓朗はもちろん、四国の池田憲昭、室井健一らも勝ち上がり次第で、松浦との連係のチャンスが見えてくる。池田は2019年1月の和歌山記念でG3初優勝を果たしていて、元々当バンクでの戦歴は良い。
最後に、九州地区。点数以上の実力を持つ佐藤幸治やF1優出回数の多い小川賢人が機動力をフル稼働。そして、主戦はタイトルホルダーの園田匠。昨年は9月の共同通信社杯で決勝3着。寛仁親王牌と競輪祭で準決勝まで進み、12月の別府記念でも決勝3着と、夏以降は軽快な動きが目立っていた。田中誠は昨年9月の久留米F1と年末の武雄F1でV。ほぼ追い込みへ移行した分、短距離での鋭さが増してきている。中村圭志は昨年の当所記念で3312と好成績を残して流れに乗り、デビュー20年目で初めてS1に昇班した。

*:直近4ヶ月
選手名 登録 級班 競走得点 決り手 BK
(数)





小松崎 大地 99 福島 S1 111.91 1 6 2 3 5
伏見 俊昭 75 福島 S1 106.26 0 0 4 2 0
阿部 力也 100 宮城 S1 109.15 0 0 4 2 0
杉森 輝大 103 茨城 S1 107.33 0 0 0 0 0
芦澤 辰弘 95 茨城 S1 110.36 0 0 5 7 0
池田 勇人 90 埼玉 S1 105.00 1 1 2 1 2
和田 真久留 99 神奈川 S1 111.35 1 0 2 1 2
海老根 恵太 86 千葉 S1 106.42 0 1 4 5 0
竹内 雄作 99 岐阜 S1 105.57 6 4 0 0 20
川口 聖二 103 岐阜 S1 106.12 2 4 2 0 6
浅井 康太 90 三重 S1 115.38 0 6 7 1 3
笠松 信幸 84 愛知 S1 108.26 0 0 9 2 0
近藤 龍徳 101 愛知 S1 106.61 0 0 1 3 0
寺崎 浩平 117 福井 S2 109.16 5 6 0 0 11
古性 優作 100 大阪 S1 114.41 1 2 3 1 4
稲川 翔 90 大阪 S1 112.55 0 1 4 1 0
神田 絋輔 100 大阪 S1 108.51 0 0 9 2 0
池田 憲昭 90 香川 S1 108.03 0 0 8 4 0
室井 健一 69 徳島 S1 104.46 0 0 2 2 0
園田 匠 87 福岡 S1 112.70 0 0 4 2 0
田中 誠 89 福岡 S1 105.93 0 0 4 0 0
※杉森輝大選手[103期・茨城]、池田勇人選手[90期・埼玉]は欠場です。

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