
F2第1回後節和歌山県営和歌山競輪【オッズパーク杯】
2023年5月28日(日)~2023年5月30日(火) 開催
更新 : 2023年5月25日
選手名 | 期 | 登録 | 級班 | 脚 | 競走得点 | 決り手 | BK (数) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
逃 げ |
捲 り |
差 し |
マ | ク |
吉川 美穂 | 120 | 和歌山 | L1 | 両 | 55.59 | 1 | 7 | 6 | 0 | 3 |
太田 美穂 | 112 | 三重 | L1 | 両 | 53.77 | 8 | 6 | 0 | 1 | 15 |
永禮 美瑠 | 118 | 愛知 | L1 | 両 | 52.88 | 0 | 1 | 1 | 9 | 0 |
比嘉 真梨代 | 114 | 沖縄 | L1 | 両 | 52.08 | 0 | 1 | 1 | 4 | 4 |
下条 未悠 | 118 | 富山 | L1 | 両 | 51.32 | 7 | 5 | 1 | 0 | 13 |
小坂 知子 | 104 | 岐阜 | L1 | 両 | 50.17 | 0 | 1 | 4 | 1 | 2 | 松本 ちひろ | 120 | 山口 | L1 | 両 | 49.66 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 中西 叶美 | 112 | 愛知 | L1 | 両 | 49.00 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 |
中村隆之(テレビ和歌山)

「坂田・橋本・小川らによるV争いは激化
経験値を生かした日浦・後藤の一発も」
坂田康季、橋本陸、小川将二郎、眞砂英作ら121期が6人出場予定。日浦崇道や後藤祐貴も機動力好調ゆえ、それぞれが勝ち進めば準決勝、決勝は激しい自力の応酬が見られそうだ。地区ごとに有力どころを確認していくと・・
まず、中部地区の主力は121期の野崎翼。優勝は1月大垣だけにとどまっているが、各場所で積極的に動いている。7月に定期昇班することが決まっていて、来期に向けさらに調子を上げていきたいところか。
次に、近畿地区。日浦崇道がホームバンクで躍走を誓う。直前の岸和田決勝ではアクシデントもあったが、後続を引き離して降班後2回目のVを遂げている。先の岸和田では別線となったが、後藤祐貴が連係を模索。来期はA1に戻る実力者だけに、若手に対してキャリアの違いを示したいはず。3月岸和田、5月岸和田など散発的にヒットを飛ばす永橋武司は侮れない。今年復調した井上将志も気になる存在だ。
かわって、中国地区。ラインの先頭で121期の近藤雄太が駆ける。1月に久留米で初優勝。パワフルな捲り、カマシを放っていく。積極性ではむしろ同県の先輩である岡崎克政が上回る。4月和歌山では予選、準決勝と逃げて決勝に乗った。増成富夫は今年も既に15勝を挙げ、通算勝ち星を619勝に伸ばしている。川本隆史は直前の別府の予選でライン3番手から1着を獲っている。沖本尚織が岡山勢に加担する。
そして、四国地区。小川将二郎は5月小松島で初優勝。雨の中行われた決勝ではしぶとい捲りで同期対決を制した。近況は決勝2着も5回あり、各地で優勝争いに加わっている。追加参戦する眞砂英作は3月高松、5月立川で決勝2着。6月末のチャレンジ卒業までに初優勝を果たしたいところか。マーク運びが安定している水木裕聡、岡崎昭次もラインで好連係へ。
最後に、九州地区。得点上位で先行型の坂田康季と橋本陸が奇しくも同斡旋となった。坂田は攻めのレースで押し切り勝ちを目指す。落車したレースを除けば、今年ここまで予選、準決勝は全て1着と負けなし。特に4月いわき平の3走連続完封は見事だった。橋本は3月久留米で待望のデビュー初V。坂田同様に和歌山は初めてとなるが、他派を叩いてロングスパートをかけていこう。永田隼一は4月向日町で橋本の捲りに乗って差し切り、(A級戦を制した2013年4月防府以来)約10年ぶりの優勝を果たした。自ら動けるのも強みだ。
選手名 | 期 | 登録 | 級班 | 脚 | 競走得点 | 決り手 | BK (数) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
逃 げ |
捲 り |
差 し |
マ | ク |
|||||||
野崎 翼 | 121 | 岐阜 | A3 | 逃 | 75.53 | 8 | 5 | 1 | 2 | 16 |
日浦 崇道 | 109 | 和歌山 | A3 | 逃 | 75.12 | 12 | 5 | 1 | 0 | 17 |
後藤 祐貴 | 103 | 兵庫 | A3 | 逃 | 75.79 | 8 | 1 | 4 | 1 | 11 |
永橋 武司 | 90 | 大阪 | A3 | 両 | 73.51 | 0 | 1 | 5 | 6 | 0 |
近藤 雄太 | 121 | 岡山 | A3 | 逃 | 74.43 | 5 | 8 | 1 | 0 | 11 |
岡崎 克政 | 92 | 岡山 | A3 | 逃 | 73.13 | 15 | 0 | 2 | 0 | 18 |
増成 富夫 | 66 | 岡山 | A3 | 逃 | 71.00 | 4 | 7 | 4 | 0 | 7 |
川本 隆史 | 80 | 岡山 | A3 | 追 | 71.46 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 |
沖本 尚織 | 87 | 広島 | A3 | 追 | 71.11 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
小川 将二郎 | 121 | 徳島 | A3 | 逃 | 76.77 | 7 | 9 | 2 | 0 | 15 |
眞砂 英作 | 121 | 香川 | A3 | 逃 | 75.77 | 7 | 4 | 4 | 1 | 9 |
水木 裕聡 | 96 | 高知 | A3 | 追 | 73.79 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 |
岡崎 昭次 | 67 | 愛媛 | A3 | 追 | 73.31 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 |
坂田 康季 | 121 | 佐賀 | A3 | 逃 | 78.05 | 12 | 3 | 2 | 0 | 14 |
橋本 陸 | 121 | 福岡 | A3 | 逃 | 77.23 | 10 | 5 | 2 | 0 | 13 |
永田 隼一 | 95 | 福岡 | A3 | 逃 | 71.03 | 5 | 3 | 1 | 1 | 6 |
中村隆之(テレビ和歌山)

「総合力上位の清水が当所連覇へ
軽快に捲る山口、逃げ粘る田村もV候補」
ガールズやチャレンジと同じく、A級戦も中部から九州地区の選手が参加する。来期S級に返り咲く清水剛志が今節得点最上位。山口聖矢、太田剛司、小川将人らが揃う中部勢や、上昇一途の田村大も見逃せない。それでは、地区ごとに有力選手を見ていこう。
はじめに、中部地区。山口聖矢は4月奈良で今年3回目の優勝。狙いすました一撃を主戦法に、番手戦もそつなくこなす。今の状態をキープしながら、初めてS級へ昇級する7月以降の戦いに備える。太田剛司も地力がある。4月前橋の準決勝では冷静に乗り換えながら追い込み1着を獲った。実績者の小川将人が続く。5月名古屋で降級後2回目のV。番手で牽制しゴール前抜け出した。鈴木幸紀がラインを固める。
次に、近畿地区。田中大我が得点を上げてきた。捲りでの勝ちパターンが確立されつつあり、3月以降では四日市、伊東、大垣、それに前走の京王閣と連勝で優出している。戦歴上位の清水剛志が1月和歌山に続き、当所連覇を狙う。前場所福井で降級後5回目の優勝。構成に応じて自力戦、番手戦を使い分けている。マーク峻烈な中野智公は前場所小倉で11(2)と好結果。兄弟子の堺文人はやや調子を落としているが、地元戦を機に上昇へと転じたい。
かわって、中国地区。底力ある増原正人が久しぶりの決勝進出を目指す。地区に強力先行タイプがいないだけに、自力を用意しながら臨むことになりそうだ。
四国地区はどうか。今野大輔は今期2度の失格があって乗り切れない中でも、実力の高さを随所に発揮している。好調時はS1だった戸田康平だが、近況も力走を続けている。2場所前の小倉では準決勝を1着クリア。別線に叩かれたが3番手で立て直して追い込んだ。前S級の蓮井祐輝はヒットこそないが、着をまとめてS級点をキープしている。
最後に、九州地区。119期の田村大が本格化してきた。まだA級で優勝はないが、先行力を大いにアピール。直前の武雄決勝ではラインの長さを生かし突っ張って、果敢に飛ばした。同じ119期の林昴も徹底的に逃げて、近い将来のS級入りを狙う。5月久留米の準決勝では格上の土屋壮登を不発にさせ、力強く逃げ切った。好位を回る西田大志、中園和剛にチャンスが巡るか。
選手名 | 期 | 登録 | 級班 | 脚 | 競走得点 | 決り手 | BK (数) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
逃 げ |
捲 り |
差 し |
マ | ク |
山口 聖矢 | 115 | 岐阜 | A1 | 両 | 92.80 | 0 | 7 | 5 | 1 | 1 |
太田 剛司 | 97 | 愛知 | A1 | 両 | 92.20 | 1 | 0 | 4 | 3 | 2 |
小川 将人 | 75 | 愛知 | A1 | 追 | 92.20 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 |
鈴木 幸紀 | 78 | 三重 | A1 | 追 | 91.00 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 |
田中 大我 | 115 | 奈良 | A1 | 逃 | 88.93 | 5 | 10 | 0 | 0 | 7 |
清水 剛志 | 103 | 福井 | A1 | 両 | 94.00 | 2 | 5 | 6 | 2 | 6 |
中野 智公 | 99 | 和歌山 | A1 | 追 | 89.17 | 0 | 0 | 7 | 5 | 0 |
堺 文人 | 85 | 和歌山 | A1 | 追 | 87.63 | 0 | 1 | 6 | 4 | 0 |
増原 正人 | 98 | 広島 | A1 | 両 | 90.23 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 |
今野 大輔 | 111 | 愛媛 | A1 | 両 | 91.95 | 0 | 3 | 5 | 3 | 0 |
戸田 康平 | 101 | 香川 | A1 | 逃 | 87.53 | 4 | 4 | 1 | 1 | 11 |
蓮井 祐輝 | 93 | 香川 | A1 | 追 | 91.38 | 0 | 0 | 7 | 2 | 0 |
田村 大 | 119 | 宮崎 | A2 | 逃 | 92.12 | 16 | 6 | 1 | 0 | 19 |
林 昴 | 119 | 福岡 | A2 | 逃 | 86.91 | 6 | 2 | 0 | 0 | 17 |
西田 大志 | 98 | 福岡 | A1 | 追 | 90.39 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 |
中園 和剛 | 89 | 福岡 | A1 | 追 | 89.81 | 0 | 0 | 6 | 2 | 0 |
中村隆之(テレビ和歌山)
「吉川が地元戦5度目の正直でV奪取へ
後ろがもつれれば太田の完封劇も」
太田美穂と下条未悠の先行争いを、マーク狙いの比嘉真梨代や前々に運ぶ永禮美瑠が追い、さらに吉川美穂が縦に反撃していく流れか。中でも、6月岸和田で開かれる新設のG1パールカップに出場する予定の吉川、太田がシリーズの中心となりそうだ。それでは、競走得点順に有力選手を見ていこう。
堂々の優勝候補は吉川美穂。伊東、玉野と直近2場所はいずれも11(2)で惜しくも完全Vを逃しているが、動き自体に問題はなさそう。パールカップに向けて弾みをつけたいところ。地元戦は2月に走って22(3)。ルーキーシリーズを含め過去4度走ってまだVがない。今度こそ地の利を生かし、勝負強さを発揮するか。
航続距離なら太田美穂。小柄ながら先行力は十分で、3月小倉や4月福井、5月富山では予選を連勝し決勝へ進んでいる。当所は2020年12月以来と久しぶり。これまで4度走って、そのうち決勝2着が2回あるなど好走している印象だ。
オレンジバンクとの相性の良さでは永禮美瑠も目立っている。過去に7度走って全て優出。2020年10月には3連勝で初優勝を収めた。近況も前々に動いて好位へ入る競走を見せ、殆どの場所で決勝進出を果たしている。
比嘉真梨代は強力な自力選手を追走して連に絡んでくる。今年は11場所走って10場所で優出していて、安定感は抜群だ。和歌山を走るのは2019年9月以来と久しぶり。
果敢にレースの主導権を握っていくのが下条未悠。直前の大垣でも3日間、人気の尾方真生に対して先行勝負を繰り広げ、見せ場を作った。
小坂知子はS回数が直近4ヵ月で18回と多い。前場所大垣では一般戦に回ったが、最終日に差し返して1着を獲った。
松本ちひろは4場所連続決勝入りと上向き。前場所玉野の予選1では小林優香の仕掛けに食らいつき、2着を確保している。
中西叶美は小坂同様にスタートで前へ行くことが多い選手。好位置に入り、上位入着して波乱を起こすか。